理事役員

地域コミュニティ再生委員会 委員長 藤原 亮太

世代を超えた地域の絆づくり

〔基本方針〕

 私が子どものころ、近所の田んぼでは「とんど祭り」が行われていた。近隣の住民が祭りの何日も前から協力してとんどを組み上げ、祭り当日は大勢の人が集まり、夜遅くまで賑やかな雰囲気で燃えるとんどを囲んだ。私はこのとんど祭りに参加することで、近所の大人や同級生と交流を深め、道ですれ違えば挨拶をし、公園で会えば辺りが暗くなるまで遊ぶ関係を築くことができた。

 

 以前はこのような近隣の住民同士で交流を深める機会が多く、地域の中で助け合う関係が構築されていた。しかし、近年では個人主義やプライバシー意識の高まりから、他人と積極的に関わりを持たない住民が増えている。そのため、災害時の対応等地域を取り巻く様々な問題から地域コミュニティの重要性が見直されている中、今後、地域コミュニティは衰退していくことが危惧されている。

 

 地域コミュニティとは、地域をより良くするために活動する住民同士のつながりや集まりのことをいい、その中で自治会が重要な役割を担っている。若い世代は、インターネットの普及により、どこにいても世界とつながることができ、地域社会に興味、関心を示しにくい環境にある。周りの同世代も参加していないため、地域活動についての情報を得られず、参加するきっかけを逸している。このような状況から若い世代の加入率の低下、担い手不足等により「自治会の高齢化」が課題となっており、現在の自治会は高齢者が何とか維持している状況にある。

 

 そこで今、地域コミュニティを活性化してくために、自治会に多世代を巻き込む必要がある。自治会を中心に身近な地域の魅力を多世代で共有、体験し、自治会へ参加するきっかけを作りたい。身近な地域の魅力を再認識してもらい、自分たちの地域しかない特性を生かし、それを自分たちの手で守り、良くしていきたいという気持ちから、自発的に自治会等の地域活動に参加する住民を増やし交流の場を創ることで、地域コミュニティの活性化を図り、世代を超えた地域の絆をつくっていく。

 

〔事業計画〕

  1. 事 業 名:3月担当例会
    目   的:当委員会が行う今年度の事業概要及び目的の周知
    方   法:プレゼンテーション等
  2. 事 業 名:地域コミュニティ再生事業1(仮)
    目   的:身近な地域の魅力を利用して、多世代が交流するきっかけを作る
    方   法:参加・体験型事業の実施
  3. 事 業 名:5月担当例会
    目   的:当委員会が行った事業を周知する
    方   法:プレゼンテーション等
  4. 事 業 名:地域コミュニティ再生事業2(仮)
    目   的:身近な地域の魅力を共有し、世代を超えた地域の絆をつくる
    方   法:参加・体験型事業の実施
  5. そ の 他