理事役員

副理事長 志々田 裕介

ご 挨 拶

「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」

 

これは、三浦綾子氏が自身の著書『続氷点』で紹介したジェラール・シャンドリの言葉だ。私がこの言葉と出会ったのは、ある会社員がこれを新聞の投書にて紹介したものだった。彼は、自身の両親が他界し、人の命のはかなさに憂いを抱いた際にこの言葉を思い出したそうだ。手元に「集めた」ものは、自らの死とともに消えてなくなるが、「与えた」ものはそうではない、と。そして「両親から受け取った有形無形の施しを、自らの肥やしにするだけでなく、たすきリレーのように次の世代に伝えていく。これこそ自分が生を受けた意味なのかもしれない。」と綴った。

 

私は、2018年に呉青年会議所に入会し、たくさんの人と出会い、たくさんの事を教えてもらった。それは呉青年会議所の先輩からだけでなく、他地域の青年会議所会員や、自身が拡大アカデミー委員長を務めた時のインターン期間中の会員、活動を通して会った呉市民からもだった。青年会議所活動を通じて、知識だけでなく人としても成長できたと実感できる。

 

もちろん、まだまだ未熟な私は、今後も様々な機会を通じて成長する必要がある。しかし一方で、青年会議所活動で得たものを周りにも知ってもらい、共感してもらい、共に活動する仲間となり、その仲間と一緒に成長していく環境も作っていく必要がある。

 

2022年度、谷本委員長には、若者に青年会議所活動を知ってもらい、共感してもらう活動を、定森委員長には、会員全員の活動により、その若者を新たな仲間として迎え、私たちの価値観とベクトルを合わせる活動を行なってもらう。

 

40歳で卒業する青年会議所において「私たちはいつまでも若者でいることはできない」ことをしっかりと自覚し、自分が教えてもらうだけでなく、新しい仲間にそれを伝えていく事でさらに成長する。私がそうしてもらったように、青年会議所が若者に成長の機会を与えられる組織であり続けるために活動していく。