仮入会員オリエンテーション2
ゴールデンウィークのさ中、5月1日に行われた、第2回仮入会員オリエンテーション。槇田委員長率いる呉JC再興委員会の皆様の設営で、前半ではJCの成り立ちや目標、組織運営の流れについて。後半では過去事業を振り返りながら、その意義について説明する時間となりました。
終了後の懇親会で仮入会員の皆様に「どうだった?」と訊くと、とりあえずやっている事は何となくわかったけれども、実感が湧かない、との答え。
今回の記事では、そんな仮入会員の皆様、そして青年会議所についてご存じない皆様にむけて、私見を交えながら筆を取りたいと思います。
オリエンテーションの中で、ある委員が自身の体験として「JCは自分の仕事に活きるように使う、そういう付き合い方もある」という趣旨のアドバイスを述べていました。青年会議所に触れたばかりの仮入会員にとって、分かりやすい魅力として感じて貰える説明、アプローチです。
もっとも、仮入会員の皆様はすぐに「ここは物やサービスを売るための場所ではない。会員にまず買って貰えるものは、自分自身の顔や能力や人となり、信用である」と気付いて下さる事でしょう。これは青年会議所が特別な組織だから、という訳でなく、青年経済人が多く所属する青年会議所は社会の縮図であり、社会における商売・サービスの本質が対人関係にあるからに他なりません。
日本青年会議所のトップを会頭と呼びます。歴代の会頭は日本各地の第一線でご活躍されている方々ばかりですが、その中の一人がこんな表現をされていると聞いた事があります。『青年会議所は、ダメな2代目の養成所だ』
創業者が血を吐くような思いをして一から実感してきたノウハウについて、少なくともその跡継ぎは体験をしていません。青年会議所が採用している「単年度制」は、1年ごとに様々な役職に就いて事業遂行を体験する事で、所属メンバーに人を使う苦労、事業を立案する苦労、中間管理職の苦労、使われる側の視野など、多様な立場での実感を伴う経験をしてもらうシステムとなっているのです。
もちろん、歴代会頭のされた表現がその全てではありません。綱領で「明るい豊かな社会の実現」を唱っている青年会議所は、事業達成に向けて共に汗を流す事で、一生の友達も出来る場でもありますし、まちを少しでもよくしよう、社会をよくしようと真剣に取り組む場でもあります。
皆さん一人ひとりの自己実現のために、共に青年会議所と真剣に向き合い、有用に使って頂きたい。それが現役メンバーからのシンプルなメッセージです。