「セナカで語れる大人たちが溢れる街に」

「セナカで語れる大人たちが溢れる街に」

梅雨まっただ中の事業ということで当日の天候が危ぶれていたなか、奇跡の晴天で迎えることができた6月21日の日曜日、呉中央学園にて、大人のセナカ委員会の「大人達よ!セナカで語れ!」事業が開催されました。

この事業は、午前の講演会で学んだことを午後からのスポーツチャレンジで実践するという二部構成で行いました。

第一部は、元読売巨人軍のエースであり現在野球解説者、指導者である桑田真澄さんによる講演会。講演のテーマは「夢をあきらめない」で、その内容も面白いものでしたが、参加者からの質問に対する回答や、桑田さんのこれからの目標などを話すなかで、「子供たちや教え子に対して、大人または指導者がどういう態度で接するべきか」について語られており、「セナカで語れる大人」になるためのヒントも随所に散りばめられた講演会となりました。

その間、子供たちは体育館にて午後のスポーツチャレンジに向けて練習を行いました。この練習タイムは呉青年会議所メンバーが主導しましたが、普段自らも「親」であるメンバーも、そうではないメンバーも、みな一様に「大人のセナカ」を語る事業にふさわしい態度を意識しながら、楽しく子供達と交流していました。

そして迎えた第二部「親子スポーツチャレンジ」。体育館とグラウンドに設置された各アトラクションに、親子でチャレンジし、その目標をクリアしていく過程で、大人として子供たちにどう接するかを実践してもらう場でした。

野﨑委員長の普段の行いが良すぎたのか、炎天下ともいえるくらいの天気になってしまった午後のグラウンド、そして蒸し風呂のような体育館。このように非常に過酷なコンディションであったため、子供たちの体調だけでなく、親たちのモチベーションも心配していましたが、結果としてその心配は杞憂に終わりました。蒸し風呂の体育館、炎天下のグラウンドには、午後4時半の終了時間ギリギリまで、「ひとつでも多くのアトラクションをクリアしよう!」と走り回る親子の姿で溢れていました。思いがけないファインプレーに拍手をし、笑い合い、うなだれる子供を励まし、そして自ら大粒の汗をかきながらアトラクションに取り組む…。セナカで語れる大人たちの姿がそこにはありました。

しかし、この素晴らしい光景は、私たち呉青年会議所のメンバーだけでは決して作り出すことができなかったでしょう。それが達成できたのは、休日にも関わらずこの事業に快く協力して下さった各指導員の方のご尽力があってこそです。午後1時から3時間半にわたって途切れることなく続く親子のチャレンジに対し、ほとんど休みなく全力で対応して下さった指導員の皆様。本当にありがとうございました。皆様の後ろ姿にも、「大人のセナカ」を見させて頂くことができました。