2019年度事業報告

なまず大魔王を封印せよ!

夏の終わりも近づいて来たある日曜日、呉ポートピアになまず大魔王が降臨しました!
前日まで晴天であった呉のまちには暗雲が立ち込め、不穏な空気に包まれてしまいました。
なまず大魔王は地震をおこし、呉のまちを壊そうとする魔王です。異形の大魔王とその仲間から呉のまちを救うため、勇者たちが立ち上がりました。
彼らは一枚の地図を手に数々の困難を乗り越え、大魔王の元へ突き進みます。

砂漠の集落では炎のモンスターが村人たちを困らせていました。勇者たちは必殺技「ホーリースプラッシュ」を駆使し、弱点である水を浴びせる事で、炎のモンスターたちをなぎ倒して、太陽の秘宝を手に入れました。

闇の洞窟では真っ暗闇の中で秘宝を探します。一度は闇に包まれ、その探索を断念した勇者たち。彼らは聖水を飲み「ホーリーライト」の力を手にしました。ホーリーライトは闇を打ち砕き、勇者たちは無事月の秘宝を手に入れました。

2つの秘宝を手に入れた勇者たちは、王様の待つ城へと戻りました。二つの秘宝を示し、大魔王の城へと続く関所の通行許可証を受け取るためです。勇者たちが王様と接見した、その時です。王様は胸を押さえたまま苦悶の表情を浮かべ、玉座から崩れ落ちてしまいました!
しかし勇者たちは慌てず「AED」という未来のアイテムを使い、王様を救います。
一命をとりとめた王様は、勇者たちに通行許可証を与えました。

魔王の城へ向かう勇者たちに、突然の雨が襲い掛かります。なまず大魔王が呼び寄せた暗雲が容赦なく雨を降らせ、勇者たちの足を遅らせます。しかし、大魔王の城はもう目の前です。一歩一歩重い歩を進め、なまず大魔王の城へたどり着いた勇者たちは、満身創痍の体を奮い立たせ大魔王の前に飛び出します。

ここまで、数々の困難を乗り越え成長した勇者たちは全員の力を合わせ、知恵を絞り合い大魔王へ総攻撃をしかけました。彼らの知恵と勇気に大魔王は苦悶の表情を浮かべ、膝から崩れ落ちます。勇者たちは間髪入れず、大魔王を箱の中へ封印し、その箱を海深くへと沈めました。

勇者たちによって、呉のまちはなまず大魔王による地震を受けることなく、救われました。厚い雲のすき間から一筋の光が差し込み、やがて晴れ渡りました。それは安心して暮らせるまちが、元通りの平穏が戻って来たことを告げる、太陽の光でした。

……何の事かとお思いになったでしょうが、以上が、8月28日に行われた事業「なまず大魔王を封印せよ!」のストーリーです。
市民の方々には呉のまちを救う勇者となってもらい、リアルロールプレイングゲームを遊んでもらう事により、防災について楽しく学んで体験してもらいました。
AED体験や、ホーリースプラッシュと称した消火器の使い方を、実際に器具を使用しながら、専門家の指導のもと学べる機会は、安心して暮らすまちづくりに必要だと思います。また、闇の洞窟では、暗闇の不自由さを体験して貰い、災害時に両手を使用できるヘッドライトの重要性を理解してもらいました。

「災害」というと、つい身構えてしまいますが、その災害への備えはとても大切です。
レクリエーションを通して、防災意識について一人でも多くの市民の方に考えて頂く機会となったのでしたら、我々呉青年会議所メンバーも本望です。そしてひょっとしたら、海底深くに封印されたなまず大魔王も。

最後に、今回の事業にご協力頂いた広島大学謎解きサークル「おにラビ」様、日本赤十字社様、呉市消防署様、暑い中の設営、またご協力、誠にありがとうございました。